SBS情報システムは、静岡県デジタル戦略課様が事務局である「静岡県市町AI-OCRサービス共同導入サービス」(以下、共同導入サービス)を令和4年度に受託しており、LGWANを介したAI-OCRソフト「DX-Suite」をサービス提供しています。今年度は、新たに5団体様(掛川市様、御前崎市様、小山町様、川根本町様、函南町様)が共同導入サービスにご参加いただき、4月よりサービス提供を開始しました。また、令和3年度からAI-OCRソフト「DX-Suite」を提供している焼津市様では、より多くの職員様へご利用いただくことを目的とした「AI-OCR操作体験会」を開催しました。
- 高い読取性能と業務削減効果への期待
AI-OCRソフト「DX-Suite」は、紙帳票の「活字文字」「手書き文字」を、AI技術を活用し、高精度にデータ化することができるソフトです。
電子申請などで取り込まれたデータと紙に記載されたデータを1つのデータとして取り扱うことや、アンケートの手入力の軽減化など、ユーザー様のアイデア次第で大きな業務削減効果が期待できます。
特にRPAソフトと相性がよく、業務内容によっては90%の削減効果があったとお声をいただきました。
当社は、全国90団体以上で稼働実績のある株式会社日立システムズと協業し、LGWANを介したセキュリティの高い安定したサービスを提供しています。
- 共同導入サービスへの参加によるメリット
本サービスを市町単独ではなく、共同導入サービスを活用することで得られるメリットは大きく2点あります。
1点目は特別価格にてサービス提供が受けられる点です。共同導入サービスでは、サービス料を特別価格でご案内できる点に加え、初期設定に係る相談などは無料としています。
2点目は、プロジェクト管理サービス「ASANA」によるサポートを受けられる点です。本サポートを活用することで、時間を選ばずマニュアルやFAQ等の情報入手が可能となっています。
また、全国で要望の高い帳票定義体を毎年追加提供しており、今年度は20帳票を定形文としてご利用いただくことを可能としています。
- 利用促進に向け操作体験会を開催
焼津市様は当社が共同導入サービスを受託する以前からAI-OCRソフト「DX-Suite」を導入し、RPAソフト「Win-Actor」と組み合わせた運用を行うことで業務改善を行っています。
業務改善を進める中で「RPA業務以外で使用しても問題ないか」「AI-OCRに興味があるが操作性がわからない」など、庁内で声があがったことを受け、庁内DX推進研修会の一環に、職員への利用促進を目的とした「AI-OCR操作体験会」をDX推進課が企画し、7月に開催しました。
「AI-OCR操作体験会」は、座学とハンズオンセミナーの二部構成で開催され、ハンズオンセミナーでは職員様が実際に業務に使用している帳票を活用し、定義編集から読込操作までを行いました。
DX推進課長様は開催に先立ち「庁内では紙による運用が多く転記作業も多いことは把握している。本サービスが導入されていることを職員が認知し、上手に活用することで業務効率化につなげて欲しい」とご挨拶されました。
当社としても、職員様の業務効率化につながるような製品やサービスを研究し、提供できるように努めていきます。
▼焼津市様 操作体験会様子