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クラウド型電子カルテシステム「PrimeKarte」 伊豆赤十字病院で稼働

 日本赤十字社伊豆赤十字病院様(伊豆市、吉田剛院長)は2023年9月10日、SBS情報システムのクラウド型電子カルテシステム「PrimeKarte」を導入しました。オンプレミス型で運用していた既存のオーダエントリシステムから、電子カルテシステムへの移行を機にクラウド化を図りました。

▼ 伊豆赤十字病院様外観

包括的な地域医療を提供

 伊豆赤十字病院様は、1934年に前身の日本赤十字社静岡支部伊豆診療所として開院して以来、長い間、地域に密着した医療を提供し続けています。急性期・慢性期医療から終末期医療に加え、隣接する伊豆赤十字介護医療院の運営など幅広い医療・介護サービスにより、地域の医療体制を包括的に支えています。

クラウド型電子カルテシステムへの更新

 伊豆赤十字病院様は、2015年4月に当社のオーダエントリシステムを導入されています。今回の更新にあたっては、職員様の機器類のメンテナンス業務に要する労力低減やコスト抑制を図るためにクラウド型への移行を希望され、当社製のクラウド型電子カルテシステム「PrimeKarte」を採用することとなりました。
 その背景の一つとして、社会問題化している医療機関を標的としたサイバー攻撃があります。これまでは、病院業務のBCP対策は、地震や台風など自然災害への備えとして必要な取組でしたが、昨今はランサムウェアなどによるサイバー犯罪を想定した取組がメインとなっている状況です。今回の更新により、オンプレミス型からクラウド型へとサービス形態を移行したことで、カルテ情報のバックアップをクラウド上で日々確実に実施でき、BCP対策のより一層の強化が図られます。

トータルコスト削減も実現

 クラウド型を採用することで、将来の病院情報システム更新時にサーバ機器の保守期限を考慮する必要がなくなります。また、紙カルテから電子カルテシステムへの運用変更により、リアルタイムで患者様の診療情報を確認できるとともに、最新情報を職員間で迅速に共有することが可能となりました。
 さらに、カルテ記事や院内文書の作成において作業時間が短縮されたほか、カルテ情報の閲覧性も向上し、業務効率化を実現しました。

さらなる患者サービス、業務改善を求めて

 伊豆赤十字病院様からは今後の展望として、訪問診療時に電子カルテシステムを閲覧したいというご要望や、さらなるセキュリティ対策の強化に向けた継続的な提案の依頼をいただいています。伊豆赤十字病院様のICTを利活用した患者サービスの向上や業務改善について積極的な姿勢を受け、当社としても引き続きご意向に沿った支援をしていきます。


 SBS情報システムでは、今後もお客様のニーズにあったサービスを提供していくとともに、時代の流れに合った新しいシステムやサービスを提案していきます。
 最後になりますが、今回のシステム導入にあたり吉田院長をはじめ職員の皆様にも多大なご尽力を賜りました。この場をお借りし深く御礼申し上げます。