医療DX推進が加速する中、サイバーセキュリティ対策は非常に重要な課題です。医療機関へのサイバー攻撃の記事を目にする機会も近年増加しています。SBS情報システムは、世代管理バックアップが行える「SS-MIXストレージビューア」を情報セキュリティインシデント発生時におけるBCP対策ツールとして活用することを提案します。
- 世代管理バックアップで安心を確保
「SS-MIXストレージビューア」の特長の1つに世代管理バックアップ機能があります。定期的にデータのバックアップを取得することで、万が一サイバー攻撃やシステム障害が発生した場合でも、過去の時点にデータを復元することが可能になります。過去のデータにアクセスできるため、ランサムウェアなどの攻撃を受けてもハッカーの要求に応じることなく、以前の状態に復旧することができます。例えば4台のUSBポータブルハードディスク(以下、ポータブルHDD)を利用した場合、ポータブルHDDを交換しながらバックアップを取得することで3世代のバックアップが可能です。うち2世代はオフラインバックアップです(データの書き込み時はオンライン環境)。
また上記に「休診日は論理的にソフトウェアで切断する設定」を行うことにより、4世代分のバックアップ(3世代はオフラインバックアップ)が可能です。これにより被害を最小限に抑え、攻撃を受けた直後から迅速に病院の業務を再開することができます。
電子カルテシステムなど上位システムの製品やバージョンを問わないため、構築や導入が簡便で、最短1か月で導入ができます。コストを抑えながら短期間で「診療録管理体制加算1」に必要なオフラインバックアップの要件に対応できます。
- 安価でシンプルなポータブルHDDを利用
病院でご準備いただくのはポータブルHDDと書込み用PCのみです。ユーザ認証機能と暗号化機能を搭載したポータブルHDDなど可搬媒体にコピー(再構築)することにより、診療で必要となるデータを場所を問わず参照できます。再構築には専用のツールがあるため容易に書き込みが可能です。
またポータブルHDDに参照用ビューアを同梱しており、WindowsのPCに接続するだけで当該データを参照できます。したがって電子カルテが復旧していない期間もデータ参照が可能です。
▼オフラインバックアップ イメージ図

- 診療に必要な情報を参照可能
参照できる情報は、すでに構築されている標準化ストレージに格納された患者基本情報や処方・検体検査結果の全データのバックアップデータです。さらに「+EXオプション」の追加導入により、拡張ストレージのデータ(画像やPDFなど)も参照可能です。これは厚生労働省標準規格のHL7FHIR記述仕様に対応しています。
▼標準化ストレージと拡張ストレージの範囲

SBS情報システムは、お客様のニーズや社会情勢に合わせて最適な製品やサービスのご提供はもちろん、運用のご提案も行えるよう、お客様の満足度を第一に、日々品質の向上に努めてまいります。