静岡市上下水道局様は2025年1月より、クラウド形式による上下水道料金システム「MERCURIE」の運用を開始しました。全国で豊富な導入実績を持つパッケージシステム「MERCURIE」を、SBS情報システムのデータセンター内に構築したクラウド環境でサービス提供するものです。これにより、職員様の保守業務の負担軽減とBCP対策の向上が実現しました。
- 高機能と豊富な導入実績を誇る「MERCURIE」
今回導入された「MERCURIE」は、全国130以上の団体で採用されている高機能な上下水道料金システムです。「標準機能の継続的な強化」を基本方針とし、全国の導入団体から得た貴重な業務ノウハウを基に、多数の機能追加と独自の改良を重ねながら成長を続
けています。クレジットカード・キャッシュレス決済といった最新のトレンドにも対応するなど、先進的な機能が標準装備されています。
▼MERCURIEシステムメイン画面
- 自社データセンターによる高信頼性クラウドサービス
本サービスは、当社が運営するデータセンターを活用して提供しています。当社のデータセンターは地方公共団体情報システム機構(J-LIS)のLGWAN-ASPサービス(ファシリティサービス)に登録されており、自治体業務に特化した高い信頼性を有しています。静岡県内の自治体向けに総合行政システム「STAFF-クラウド」を提供しているほか、県内外のユーザーへ各種LGWAN-ASPサービスを提供しています。
またデータセンターは当社の本社敷地内に構築されており、当社の技術者が日々のリソース監視を行っています。万が一、不測の事態が発生した場合でも、同一施設内に常駐する業務担当SEが迅速に対応できる体制を構築しています。これにより高品質なサービスを安定して提供し続けることが可能です。
- 使用者の利便性を高める水道ポータル
今回、静岡市上下水道局様の導入では実装されませんでしたが、「MERCURIE」のオプション機能として、インターネットを利用した水道使用者向け「水道ポータル」と連携するサービスがあります。このサービスには、「AIチャットボット」「スマートメーター連携」「ペーパーレス支払い機能」など使用者の利便性を高める機能があります。
AIチャットボットは利用者からの問い合わせ対応を自動化し、迅速なサポートを実現します。スマートメーター連携は送信された検針情報を利用者が確認できる機能です。ペーパーレス支払い機能は電子決済を強化し、利用者の利便性向上と手続きの効率化を促進します。
▼水道ポータルの概要

最後になりましたが、本システムの導入にあたり、多大なご協力を賜りました静岡市上下水道局の担当職員の皆様に、心より感謝申し上げます。