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あいマッチ導入事例 東海大学医学部付属病院様

東海大学医学部付属病院様インタビュー

あいマッチ 導入前の入退院調整業務のご負担やお悩みはどのような内容でしょうか。
従来の転退院調整では、相手先機関との連絡は電話が主な手段でした。こちらが電話できる時間帯もありますが、相手先の都合がよい時間を選ぶなど配慮をし、連絡できる時間帯が限られていました。しかし、それでも相手先となかなか連絡がつかず、折り返しの連絡をもらってもこちらが対応中で出られないなど、すれ違いが多い状態で、それが負担となっていました。電話での確認事項が多く、相手先に連絡するにも電話をする時間の確保がなかなかできないことも悩みでした。
1.pngまた、当院では転退院調整にかかる期間の短縮のため、一人の患者さんに対して複数箇所の医療機関に同時に相談をすることが殆どです。同じ内容をそれぞれの医療機関に電話し、それぞれに診療情報をファックスするため、相談する先が多いほど、その分の時間とファックスを送る手間がかかっていました。これらの時間が多くかかっており、自分たちのできる工夫をしながら、少しでも省力化・効率化できるようにと考えながら業務を行っていました。
あいマッチ をご利用した運用内容や変わった点、効果などお聞かせいただけますか。

運用については、参加する機関で内容を検討し、ルールの策定をしました。まずmedical B.I.G. netに患者さんの情報を登録し(個人情報は含めない)、その後折衝先の各医療機関が診療情報を確認したうえで詳細の調整を行う方式となっています。実務担当者が話し合って決定できたため、それぞれの機関が実際の業務に則して利用できるようになりました。そして、今までまず電話をしていたところを、medical B.I.G. netに登録するため、こちら側の都合の良い時間に登録でき、しかも1度に複数箇所への相談を行える点が、今までと大きく変わったところです。このため、それぞれに電話をかけて診療情報を伝える時間を短縮させることができました。
2naoshi.pngまた、今までそれぞれに送っていた診療情報のファックスをmedical B.I.G. net上の1か所に送信するだけで済むので、相談にかかる時間や費用などのコスト削減や効率化を図ることができています。
相談は、入力方式ですから、内容の履歴が残り、情報の行き違いを防ぐことができます。また相手先が内容を確認してくれたか既読確認もできるため、情報が伝わっているかの確認をすることができています。

受入れの折衝先の選定、折衝の操作や患者情報などを伝える方法はいかがでしょうか。

折衝の操作については、各機関のサービス提供内容別に検索機能があり、候補先を地図上で探せるので、わかりやすいです。全体に基本の患者情報は共有されますが、各機関との個別のやり取りはチャット機能で行えるため、必要に応じて使い分けることができ、便利です。
また、上述のように、相手先がメッセージを読んだら既読マークがつきます。既読機能があることで、メッセージを相手先が読んでいるかどうかがわかり、情報伝達できていることの確認ができます。
ファックス機能は後から備わった内容ですが、私たちの普段行っている業務や環境をSBS情報システムの担当の方が理解したうえで、私たちの動作を大きく変更することなく運用できるようにしてくださったので、業務も進めやすく、大幅な効率化となりました。
3.pngmedical B.I.G. netには、医療機関・介護サービス提供機関の検索機能もあります。そこには参加機関の情報だけではなく、県に各機関が登録している情報が入っており、更新もされています。そのため、新しい情報で検索でき、情報に信頼性があります。

medical B.I.G. netに参加検討中の施設へのメッセージや、今後のご期待などご自由にコメントを お願いします。

はじめは、従来のやり方からの変更をすることで、業務がかえって煩雑にならないかと不安もありました。しかし、実際の業務にあわせてシステムを構築したり、運用を策定したりと、現場の声をしっかりと取り入れていただくことができたため、特に複数の機関に相談する際に効率化されていることを強く実感することができます。参加機関が増えることで、より効果が出て効率化がますます進むと思いますので、ぜひ参加を検討していただきたいと思います。
東海大学病院外観.jpgまた、今は病院間の連携が先行して活発に行われていますが、今後は在宅・介護サービスの分野でも利用できるように、便利な機能が追加されてきています。こうした機能も活用しながら、さらに効率的に行える部分の効率化を図れたらよいと思います。
medical B.I.G. netの活用を通して、この地域の医療機関・介護サービス機関の連携が促進され、地域包括ケアシステムの構築がすすみ、患者さんやご家族への支援がより良いものになることを目指していきたいと考えています。
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東海大学医学部付属病院 総合相談室
医療ソーシャルワーカー
内田 敦子さま、伊勢 啓一さま、朝永 麻子 さま