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LINE公式アカウントを利用した災害対応力の向上 「KANAMETO」運用事例

 静岡県内は、2022年9月23日から24日にかけ、記録的な大雨を伴った台風15号により甚大な被害を受けました。特に静岡市、川根本町では、停電・断水の他、土砂災害が発生し、多くの住民の方が被害を受けられました。そのような中、自治体向けLINE公式アカウントは、災害情報だけでなく、その後の給水情報や災害ごみ対応の情報などを、住民の方へ分かり易く、広く届けることにご活用いただけました。

静岡市(静岡市広報課 石原 様)

Q 静岡市様では、今年4月にLINE公式アカウントを機能拡充のため「KANAMETO」を採用しリニューアルをしていました。効果はありましたか。
A 効果はありました。機能拡充でリッチメニューのメニュー数を増やし、その後の被害にともない1画面を急遽「台風15号関連情報」へ変更し公開しました。
 専用画面では「市民・事業者向け支援情報」から「災害ごみの片付け」・「ボランティア活動情報」までを広く利用者に配信できるように心がけました。
 また、LINE配信を受けている方の中には、台風15号情報を希望しない方もいるので、配慮として配信希望を確認するため「配信を希望しない」チェックを設けるなどの対応もしました。
Q メッセージ配信についても図表の他、写真などがあり分かり易かったです。
A なるべく情報を分かり易く、できるだけ詳しく提供するように心掛けました。情報のニーズは高かったと思います。今回の一連の対応で、静岡市の公式アカウントの友だち登録は約1万人増加しました。

川根本町(川根本町情報政策課 柴 様)

Q 川根本町様では、今年9月に「KANAMETO」でLINE公式アカウントを公開し運用を始めたところでした。
A 川根本町では土砂災害で多数崩土が発生し、重要な道路について通行止めが出ていたため、24日午前1時すぎからは、「通行可能ルート」の図などもメッセージで送るようにしていました。
Q かなり迅速な対応だったと思います。また、深夜にもかかわらず、その後の追加情報も更新し、出されていました。
A 自治防災室と情報政策課で連携し配信対応をしました。
Q また、川根本町様では、今まで防災メールシステムを利用していなかったため、今回のLINE公式アカウントを運用するにあたり、地震や気象警報等の情報をLINE配信するSBSの「LINE気象情報配信サービス」を採用されました。効果はありましたでしょうか。
A 自動で気象情報がLINEに配信されるため今回のような緊急時には、職員の負担を軽減できたかと思います。


 今回ご紹介しました「KANAMETO」には、情報配信以外にも様々な機能があり、各種オプション機能も用意されています。どうぞお気軽にお問合せください。
 SBS情報システムは、LINE公式アカウントを利用した情報配信システムとして、自治体様に多くの構築実績を持っています。災害時の利用方法などについてのご相談等にも対応させていただきます。


 この度の台風15号の被害対応にご尽力をされた静岡市様、川根本町様はじめ多くの自治体の職員様に御礼を申し上げるとともに、被害を受けた皆様には心よりお見舞い申し上げます。