SBS情報システムは、静岡市様より「静岡市防災情報ポータルサイト」の構築業務を受託し、2023年4月1日に正式に運用をスタートしました。本ポータルサイトは災害時に静岡市様が発信する避難や気象に関する情報を、スマートフォンやパソコンから簡単に取得できます。
- 防災ポータルサイト構築の目的
静岡市様は2021年4月に災害情報共有システム(通称「SUNPU」)の運用を開始し、当社は保守運用業務を行ってきました。SUNPUはクラウド上に構築され、災害等発生時において、静岡市様が迅速な情報収集、一元的な情報共有、正確な情報発信などを行うためのシステムです。インターネットに接続が可能なパソコンやタブレット、スマートフォンなどがあればどこからでも利用が可能です。
今回運用を開始した防災情報ポータルサイトは、SUNPUで収集された情報を活用して緊急情報や高齢者等避難や避難指示などの避難情報、避難所開設情報、気象情報、交通やライフラインなどの情報を静岡市民の皆様へ迅速に提供することを目的に構築されました。
▼静岡市防災情報ポータルサイト画面

- 発信情報の一元管理と信頼性・拡張性の高いポータルサイト
本サイトは、SUNPUと同じクラウド環境にて構築され、収集した情報は同一データベースシステム上で一元管理されます。これにより災害時に素早く最新情報を提供できます。また、今後SUNPUや防災情報ポータルの機能追加がある場合でも、容易にシステム領域の拡張、構築を行うことが可能です。
- 今後の展開について
静岡市様は災害時における情報収集、共有、発信を強化するため、今後も防災情報ポータルサイトやSUNPUの増強に取り組む方針です。例えば、災害時に知りたい被害状況や支援情報を簡単に見ることができるようにするほか、行政側からの情報提供だけではなく、市民の皆様から身の回りの被害情報も収集し、一層迅速な災害対応につなげることを目指しています。
防災情報ポータルサイトの構築を担当された静岡市危機管理総室の石川主任主事は「災害時は限られた職員で、あらゆる対応をする必要があります。防災情報ポータルサイトの掲載情報は、SUNPUと自動連携されているため、慌ただしい災害対応時でも職員の負担がなく運用できる点が最大のメリットです。また、SUNPUから手動で情報更新を行うこともでき、操作が簡単です。今後は情報の収集・共有基盤であるSUNPUや情報発信を担う防災情報ポータルサイトを土台として、SNSを活用した情報収集や、地図を活用したきめ細やかな情報発信など、災害時に役立つサイトとなるよう取り組んでいきます。」と今回の導入の効果と今後の展開を述べられました。