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電子カルテシステムオプションサービス BCP対策「PrimeKarteSafety」

 SBS情報システムは、電子カルテシステム「PrimeKarte」のオプションサービスとして、BCP対策製品「PrimeKarteSafety」を提供しています。ランサムウェアなどによるサイバー攻撃が増加傾向にある中、電子カルテシステムのデータバックアップ環境を強化することにより、医療機関における事業継続体制が強固になるご提案を続けていきます。

社会問題化しているサイバー攻撃への対応

 医療機関において、日々の運用に電子カルテシステムをはじめとした情報システムが欠かせない存在となった現在、情報システムやインフラ障害は、院内業務の停止や遅延に直結してしまいます。一方で、医療機関を標的としたサイバー攻撃が著しく増加しながら、さらに巧妙化や凶暴化が進んでいます。
 当社は、このように社会問題化しているサイバー攻撃に備え、当社製電子カルテシステム「PrimeKarte」のオプションサービスとして、「PrimeKarteSafety」によるBCP対策を医療機関の経営層や情報担当職員様にご提案しています。

「障害時カルテ」によるBCP対策強化

 PrimeKarteSafetyは、主に2つのサービスから成ります。一つは、「障害時カルテ」の構築です。
 電子カルテシステムが何かしらの理由で使用できなくなった場合、オーダ発行や記録作成はもちろん、各種診療情報の参照ができなくなります。そのような状況下でも運用を継続するために、患者情報やカルテの参照だけはできるようにする機能が「障害時カルテ」です。
 当社オプションサービスでは、「参照カルテ」「エリア参照カルテ」「ポータブル参照カルテ」「外部参照カルテ・遠隔地障害カルテ」と4種の情報を参照できるメニューを備えています。例えば、「参照カルテ」メニューでは、全端末から全患者のカルテを閲覧することができるため、患者カルテ、検体結果、プロフィール、バイタル、処方オーダの情報を入手できます。これにより、診療が全面ストップしてしまうリスクを大幅に軽減できます。

重要なバックアップ手段の冗長化

 もう一つは、パブリッククラウドや外部媒体によるバックアップデータの外部保管サービスです。当社のバックアップサービスは、14世代分の診療情報をLTO装置に保管することを標準としています。ただ、医療機関に対する昨今のランサムウェア攻撃は、電子カルテシステムと同じネットワーク環境下にあるバックアップデータも攻撃対象となっているケースが報告されています。そのため、バックアップデータやその手段を冗長化することは、有効なBCP対策の一つであると考えます。
 当社オプションサービスでは、外付HDDとパブリッククラウドによるバックアップの2つのメニューがあります。外付HDDによるバックアップサービス「PKEB(PrimeKarte ExternalBackup)」は、安価で短期間で導入できるため、手間をかけずに早期にバックアップ手段を冗長化したいお客様に合っているサービスです。
 また、クラウドサービス「PKCB(PrimeKarte CloudBackup)」は、院内からはアクセスすることはできない環境にバックアップを保管することにより、より安全で確実な管理ができるとともに、日々の運用の手間がかからないというメリットがあります。

▼ PrimeKarteSafetyのサービス概要図

 ランサムウェアによる医療機関への攻撃は、決定的な対策がない現状においては、残念ながら今後も続いていくものと思われます。そういった中で、被害を防止もしくは最小限に抑えることが、医療機関の皆様に求められていると考えます。SBS情報システムは、医療情報システムベンダーとしての責務を重く受け止め、セキュリティ関連にかかわる知識習得と技術力の向上に努めていきます。