静岡県地震防災センター様(静岡市葵区)は、SBS情報システムが開発した見学予約システムの利用を2024年6月1日から開始しました。利用者のニーズを考慮するとともに、職員の運用にあったシステムを提供することにより、利便性向上と業務効率化を実現しました。
- 開館から30年以上経つ歴史ある施設
静岡県地震防災センター様は、自主防災組織の活性化や、県民が東海地震に立ち向かうための知識や技術を習得するための教育啓発施設として、平成元年4月に開館した歴史のある施設です。開館以降、阪神・淡路大震災や東日本大震災など、大規模な地震災害が発生し、近年は台風などの豪雨による河川災害や土砂災害が全国各地で頻発化、激甚化していることから、これらの災害の教訓や新たな知見を踏まえた施設への改修を行い、2020年6月にリニューアル・オープンしています。
リニューアルにより、地震と津波の展示を充実させるとともに、風水害、火山災害の展示も新設し、防災について「知る 備える 行動する」の実践につながる体験ができる施設となりました。また、「ふじのくに防災学講座」などの地域防災力の向上につながる各種講座や演習を開催しているほか、アドバイザーによる出前講座、出張展示など幅広く防災に係る知識や情報を習得することもできます。
▼静岡県地震防災センター様外観

- 予約業務の簡便化を実現
防災に係る啓蒙活動を行う施設として重要性が高まるなか、静岡県地震防災センターでは、施設利用者の利便性や職員の事務作業効率の向上に加え、入館者数制限の徹底による感染症拡大防止を目標に、パソコンやスマートフォンで予約状況の確認や予約の申込ができる見学予約システムの導入を検討された結果、当社のシステムをご採用いただくことになりました。
▼見学予約システム画面
- 運用にあったシステムを提供
従来、予約受付業務は電話で行っていたため、職員が応対に追われてしまうとともに、利用者がリアルタイムでの予約状況の確認が難しいという問題がありました。また、見学予約システム導入を検討するにあたり、既成パッケージシステムの中には、時刻や予約コースの選択や変更に対し柔軟に対応できる製品がありませんでした。
そのような状況を受け、当社は同じく静岡県が運営する静岡県富士山世界遺産センター様や、ふじのくに地球環境史ミュージアム様で安定稼働してる見学予約システムをベースに、新機能を追加した新たなパッケージシステムを提供することとしました。
また、AWS(Amazon Web Services)のサービスを利用することにより、アクセス数の増減に応じて最適な処理が行われるなど優れた伸縮性を持たせることで、ランニングコストの低減を図っています。
公共施設の予約業務のシステム化や、既存システムをよりよいシステムに更改していくことは、住民サービスの向上に即効性があるとともに、職員の業務改善も期待できます。近年、公共施設の予約システム導入に対する機運が高まるなか、当社は、静岡県内を中心に施設予約システムの導入を進めています。今後も、メンテナンス性や操作性の向上を図るなどバージョンアップを重ね、よりよい製品へと成長を続けていく考えです。