loading

J-LISフェアでマルチクラウドの事例紹介 ガバメントクラウド対応に関わるトータルサポートを提供

 全国で自治体システムの標準化対応が進むなか、SBS情報システムはガバメントクラウドへの移行に向けた各種業務をトータルでサポートするサービスを提供しています。2024年10月に行われた「J-LIS 地方自治情報化推進フェア2024」において、当社エンジニアが「事業者間調整の行間を読む!マルチクラウドの具体事例」と題して事例紹介を行いました。

複数に分かれる標準化関連業務を包括

 2025年度内の移行完了を目指して、全国の自治体と関連ベンダが標準仕様に準拠したシステムの対応と、ガバメントクラウドへの移行に取り組んでいます。この過程で自治体職員は、庁内外の調整や手続き、業務種ごとのベンダ選定や調達など、多岐にわたる作業を進めています。
 当社は、標準準拠システムの構築・提供や運用保守を行うアプリケーションサービスプロバイダ(以下、ASP)としての役割に加え、各ASPのクラウドサービスの運用管理を支援する「ガバメントクラウド運用管理補助者」および、それらを統合して管理する「統合運用管理補助者」のサービスを提供します。さらに、「回線運用管理補助者」として通信回線に係る運用管理を担うなど、ガバメントクラウド提供に関する業務を包括的に請け負うことができます。これにより、職員様の労力を軽減するとともに、担務と責任範囲を明確にすることができると考えています。

安定運用を実現する統合運用管理補助者

 ガバメントクラウド統合運用管理補助者は、安定したクラウドサービス運用の要となる役割を担います。当社は、他のASPとの間でアプリケーション利用に必要な調整や設定を一手に引き受け、円滑な運用をサポートします。
 また、他の事業者であっても、庁舎内の端末からガバメントクラウドのASP共同利用領域に接続できるように、回線機器やネットワークアカウントの設定を行います。さらに、事業者間でのIPアドレス割り当てやルーティングの調整、システム連携用ストレージの権限設定も実施し、統合的なネットワーク環境の構築に貢献します。

回線運用管理補助者としての対応

 ガバメントクラウドと各団体様との接続回線は、LGWAN回線経由か、ベンダのデータセンタ経由の回線利用方式に分かれます。当社は、各団体様とガバメントクラウドを結ぶサービスとして「SBS Cloud Desk Interconnect for Government Cloud」を提供しています。本サービスは、回線の共同利用が可能であり、標準準拠システム提供ベンダの強みを生かして、円滑で確実な標準化対応を進めることを目的としています。
 具体的には、「回線運用管理補助者」として接続回線の運用管理業務全般を担い、ガバメントクラウドに接続するネットワークの構築、運用、保守を行います。さらに、ネットワーク設計やガバメントクラウド運用管理補助者との調整業務にも対応し、安定した接続環境を提供します。

CSPの強みを生かしたマルチクラウド

 当社は、ガバメントクラウドとして利用できるクラウドサービスのうち、AWSとOCI(Oracle Cloud Infrastructure)の2つのサービスに対応しています。このマルチクラウド対応により、各クラウドサービスプロバイダ(以下、CSP)の強みを活かし、最適なサービスを提供します。
 このサービス内容については、2024年10月9、10日に開催された 「J-LIS 地方自治情報化推進フェア2024」のOracle社ブースにて、当社エンジニアが「事業者間調整の行間を読む!マルチクラウドの具体事例」と題し、複数CSP対応の事例や事業者間調整について具体例を交えて紹介しました。テーマがトレンドだったこともあり、多くの方にお集まりいただき、メモをとるなど熱心に聴講される姿が見られました。
▼「J-LIS 地方自治情報化推進フェア2024」Oracleブース

 本格化する標準準拠システムへの移行対応において、国の最新動向や、それに伴う当社方針については引き続き迅速な情報提供を心掛けてまいります。ご要望やご不明点などございましたら、お気軽にお問い合わせください。