藤枝市様は2025年3月、SBS情報システムが開発したデジタル版マイ・タイムラインシステムを導入し、運用を開始しました。土砂災害・洪水災害用のマイ・タイムラインの作成をデジタル化するとともに、コミュニケーションアプリ「LINE」を利用することによって普及を促進し、より効率的な避難行動につながるシステムを実現します。
- 課題だったマイ・タイムラインの作成作業をスムーズに
マイ・タイムラインとは、住民一人ひとりのタイムライン(防災行動計画)のことで、水害などの災害発生時に、自分自身がとるべき防災行動を整理しておき、避難行動の際に役立てるものです。
従来、マイ・タイムラインを作成するには、各利用者が、複数のハザードマップから浸水想定深や過去の浸水履歴等を確認しなければなりませんでした。この作業はアナログな上、細かな地図上の情報(ハザードマップ)を読み取らなくてはならず煩雑で大変な作業でした。
本システムでは、アジア航測株式会社のGISシステムと連携し、各利用者は自分の住所を入力するだけで、ハザードマップ情報から被害想定などを確認でき、正確なマイ・タイムラインを簡単に作成することができます。
また、作成したマイ・タイムラインは家族や職場単位などで共有することができます。
その他、各自治体が推奨する災害時の必要品などの情報をアンケート方式で回答することができ、その自治体の特性にあったマイ・タイムラインを作成することが可能です。
▼藤枝市ハザードマップ

- 作成した後の活用へ
マイ・タイムラインをデジタル化しておくことで、いつでもどこでも利用することができます。本システムは、マイ・タイムラインをより有効に活用できるように地区などの属性に合わせた情報をLINEのメッセージで配信する「セグメント配信機能」と、気象庁が発表する指定河川洪水予報をもとに配信する「アラート機能」を装備しています。
システム導入にあたり、藤枝市の河川課様、情報デジタル推進課様に多大なご尽力を賜りました。深く御礼申し上げます。
▼マイ・タイムライン イメージ

- 【マイ・タイムライン作成の方法】
二次元バーコードをLINEで読み取り、藤枝市公式アカウントが出たら「+追加」をタップし、リッチメニューにある「マイ・タイムライン」をタップしてください。
