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家屋評価システム HYOCA-Z Web 県庁への導入進む

 神奈川県様は家屋評価システムの更新にあたり、弊社「HYOCA-Z Web」を採用、2020年4月にシステム導入しました。都道府県に導入されている家屋評価システムでは初のLGWAN-ASPによるクラウド運用です。また、2015年度より同システムを利用されている埼玉県様でも、2020年7月よりクラウド運用に変更し引き続きご利用いただいています。

神奈川県はLGWAN-ASPでのクラウドシステム導入

 神奈川県様では、家屋に係る不動産取得税の課税標準となるべき価格の算定基礎となる評価額を算定するにあたりシステムを活用しています。これまでのシステムはWindows10非対応であり、神奈川県様が共通で利用しているパソコンのOS更新に伴い、開発や改修ができない状態となっていました。また、新評価基準の設定などのメンテナンスも全て神奈川県様の作業負担で行っていました。
 家屋評価は固定資産税評価基準に基づいて行われ、この基準が3年に1度(次回は2021年)改定されることから、2020年度に現行システムの改修が必須となり、新評価基準の適正な実施及びシステムの安定稼働を目的として、新たなパッケージシステムを導入することとなりました。
 神奈川県様では、家屋評価システムの更新を検討する中で、2018年~2021年にかけ基幹システムの更新を順次行っていくことが既に決定していました。そこで、庁舎内のサーバ環境に影響を与えずに導入を行うため、LGWAN(LocalGovernment Wide Area Network:総合行政ネットワーク)を介したサービス利用型(ASP)での導入を決定され、最終的に当社システム(HYOCA-ZWeb)が採用されました。既に当社システムは、市町村では63団体(2020年9月1日現在)のLGWAN-ASPでの導入実績がありますが、県としては全国で最初の導入となりました。
 LGWAN-ASPでの導入により神奈川県様ではサーバの管理が必要なく、データセンタのサービス利用となります。バックアップやバージョンアップなどの運用に関する業務からも職員様が解放されました。また利用ライセンスに制限がないため、今まで同様1人1台の端末でご利用いただいております。

埼玉県はスタンドアロン運用からサーバ集約型のクラウド運用へ

 埼玉県様では、2015年度に家屋評価システムHYOCA-Z Webを導入いただき、2020年7月の契約更新により、引き続きご利用いただくこととなりました。これまでの埼玉県様では、本庁と各県税事務所に設置するパソコンにシステムをインストールし、ネットワーク接続を行わないスタンドアロン方式で運用していました。新たな契約では、埼玉県市町村共同クラウド(以下、埼玉県クラウド)上にシステムを構築し、埼玉県クラウド上のサーバと本庁税務課及び各県税事務所の合計15か所66台をネットワークで接続したサーバ集約型によるクラウド運用となりました。これにより、評価替え対応を含む家屋評価システムのプログラム更新が短期間で効率良く行えるようになり、システム設定を含むマスタ管理も効率化が図られるようになりました。

コロナ禍下でのシステム導入作業

 今回は予想もしていなかったコロナ禍での導入となり、現地訪問や操作研修が難しくなってしまいました。両県の職員様にはスケジュール調整や代替案の検討にご尽力頂きました。この場を借りて深く感謝申し上げます。
 特に神奈川県様では、当初予定していた集合操作研修が実施困難な状況となったため、弊社では初めての試みでしたが、神奈川県様の評価方法に合わせた形の動画マニュアルを提供することにより代替させていただきました。
 当社では、今後も引き続き、業務効率化をご支援する新機能・新サービスを提供し、家屋評価業務全般を総合的にサポートしてまいります。