袋井市様はこのほど、オンプレミス型で運用していた既存システムをSBS情報システムのクラウド型総合行政システム「STAFF-クラウド」に移行しました。これにより、当社総合行政システムユーザ団体様の全12団体について、すべてクラウドサービスでの運用となりました。
- 既存システムをクラウド環境へ移行
袋井市様は、2009年に総合行政システムの運用をホストコンピュータからオープン化を図り、オンプレミス型へと移行しました。その後、2015年の機器更新を経て、オンプレミス型の運用が続いていましたが、職員様の労力軽減や事業継続性の向上、トータルコストの低減を狙いとし、クラウド型への移行を実施することになりました。
今回のプロジェクトは、既存の総合行政システム「STAFF-Suite」を当社データセンターのクラウド環境に移行したほか、新たなシステムを導入しています。一つは、保育所入所に係る作業を改善する保育所入所選考システム、もう一つは、定型業務の自動化を促進するRPAツール「WinActor」の導入です。これらの新規システムにより、職員様の通常業務の効率化と大幅な生産性の向上を図ることができると期待されています。
- BCP対策を強化
BCP対策として、LTE回線による庁舎外での利用環境を提供し、災害発生時や選挙業務など庁舎外で総合行政システムを使用する必要がある場合に有効なサービスを導入しました。さらに、これまで他社製品で運用されていた後期高齢者医療システムについて、本プロジェクトと並行して移行作業を行ない当社システムによる運用へと切り替えています。
- ポイントは課題共有
本プロジェクト推進の中心となられたICT政策課の鈴木和宏様は「プロジェクトの進捗状況について認識の相違がないか常に確認し続けたことや、やるべきことや課題の共有が確実にできていたことにより、円滑な稼働を実現できた」と振り返られ、コミュニケーションを密にしたことが成功のポイントだと指摘されています。また、「限られた職員数や時間の中で業務改善を進めていくには、RPAツールをどれだけ活用できるかがカギとなる」と、今回、導入したRPAツールへの期待を寄せられています。
- 当社顧客全12団体がクラウドサービスへ移行完了
なお、当社の総合行政システムは、2015年の小山町様のクラウド化を皮切りに各団体でのクラウド化を進め、今回の袋井市様の作業で、全12団体がクラウド型サービス「STAFF-クラウド」へと移行が完了しました。当社では、クラウドサービスに移行した後も、地域密着型企業としてお客様に寄り添う「Face to Face」のサービス提供を続けていきます。