SBS情報システムは、家屋評価業務における現地調査をサポートするAndroidアプリ「HYOCA-Z Touch」を2021年7月1日にリリースしました。「HYOCA-Z Touch」は、家屋評価システム「HYOCA-Z Web」と連携し、家屋調査と家屋評価計算業務の効率化を実現します。
- 家屋調査業務の効率化を実現
家屋調査業務を行う際、多くの自治体様では、家屋調査票を紙に出力し、建築図面のコピーを行い、紙の調査票および建築図面に手書きで調査内容を記入し、その調査結果をもとに家屋評価システムへ入力されているのではないでしょうか。
今回リリースした「HYOCA-Z Touch」は、これまで紙ベースで行っていた家屋調査業務の効率化を目指したAndroidタブレット(以下タブレット)で利用可能なAndroidアプリです。
- 「HYOCA-Z Touch」の主な機能
調査開始時に、タブレットのカメラから建築図面等を撮影してアプリ内に取り込みます。職員様は、取り込んだ建築図面等の画像上に、現地で確認しながら内壁・天井・床の部材や建具などをスタンプ形式で簡単に入力できます。
アプリの活用で建築図面のコピーや調査票の印刷、家屋図の手書きなど、紙ベースでの作業を大幅に削減できます。また、入力データは家屋評価システム「HYOCA-Z Web」に連携するため、再入力の手間も省けます。
結果的に、職員様の調査時間の短縮、納税者様に対する説明時間の確保が見込めます。

- 家屋評価システム「HYOCA-Z Web」との連携
タブレット上で登録した各種部材データは、「HYOCA-Z Web」の部材一覧にタブレットの調査部材として保存され利用できます。
「HYOCA-Z Web」と「HYOCA-Z Touch」で登録できる部材はリンクしています。例えば、自治体様独自の部材や評価替えによる部材追加の際、「HYOCA-Z Web」上で部材情報を追加登録しデータ連携をすることで、「HYOCA-Z Touch」の部材情報も更新されるため、部材情報の二重登録や、更新漏れを防ぎます。
なお、調査した物件の画像データは「HYOCA-Z Web」の家屋台帳に連携され、調査資料として自動的にファイリングされます。そのため、庁舎に戻ってから行うファイリング作業の負担も軽減することができます。
- セキュリティ面での対策
「HYOCA-Z Touch」はタブレットを庁舎外に持ち出して使用するアプリです。持ち出し時に「HYOCA-Z Web」から連携されるデータは個人情報を含まない情報のみとなっています。
また、タブレットへのログイン操作および、アプリへのログイン操作にもIDとパスワードが必要な設定になっています。万が一タブレットの紛失、盗難にあった際も、個人情報が漏洩する可能性は低い仕組みです。
リリース後も、より使いやすいアプリとなるよう機能拡張を進めてまいります。現在、家屋調査でお困りのことやご要望がありましたら、ぜひお気軽にお問合せください。