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統合型電子カルテシステム「PrimeKarte」 医療法人社団 英志会 富士整形外科病院でクラウド化

 医療法人社団 英志会 富士整形外科病院様(渡邉 英一郎院長:富士市)は2021年7月23日、SBS情報システムの統合型電子カルテシステム「PrimeKarte」のクラウドサービスへの移行を図りました。2014年4月からオンプレミス型で運用していた同システムを、機器更新のタイミングでクラウド型へと変更したものです。

半世紀に渡り地域医療を支える整形外科病院

 富士整形外科病院様は、1971年に富士市内で渡辺整形外科病院(旧名)として開院され、長きにわたりに地域医療を支えている整形外科病院で、今年で創立50年を迎えています。PrimeKarteは2010年7月からフルオーダのオーダエントリシステムとして稼働しており、2014年4月の電子カルテ化を経て今回、オンプレミス型からクラウド型への更新を実施しました。


▼富士整形外科病院様 外観

クラウド化によるBCP対策とサーバメンテナンスコスト削減

 富士整形外科病院様ではクラウド化を決断するにあたり、BCP(事業継続計画)の観点から災害時におけるデータの保全強化が図れることや、機能追加などをサーバ機器更新のタイミングを待たずして行えることをメリットと捉えられました。さらに、日常のサーバ管理や障害時対応などメンテナンス業務に要する病院様の対応コスト削減もポイントになりました。

医療現場に応じたハードウェア採用

 院内に設置するハードウェアは、適材適所に応じた選定を行いました。例えば、これまで電子カルテシステムなどから文書を印刷する際、レーザープリンタを使用していましたが、カラーコピーやスキャンの要望も受け、新たに複合機型インクジェットプリンタを導入しました。レーザープリンタとインクジェットプリンタでは特性が異なるため、各部署での利用状況を鑑み、配置しています。さらに、インクジェットプリンタ導入により、ランニングコストの削減も目指しています。
 また、医療現場における省スペース化を図るため、デスクトップパソコンはディスプレイの背面に格納できるスリムモデルを選定しました。これまでのサイズのデスクトップパソコンでは端末本体の大きさから書類記入などのスペースが確保できず、床面に設置せざるを得ない部署もあり、ホコリなど動作環境に不安を抱えるケースもありました。今回スリムモデルを採用したことで、限られた机上スペースを有効に活用し、効率的な作業環境を実現しました。


 今後も、富士整形外科病院様のご意見やご要望をお伺いしながら、機能やサービスのレベルアップを図るよう努めていきます。
 最後になりますが、今回のシステム導入にあたり渡邉院長をはじめ職員の皆様にも多大なご尽力を賜りました。この場をお借りし深く御礼申し上げます。


▼ディスプレイの背面にPCを格納し省スペース化を実現