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静岡県富士山世界遺産センターふじのくに地球環境史ミュージアム オンライン事前予約システムを導入

 静岡県の運用する県富士山遺産センター様とふじのくに地球環境史ミュージアム様は2021年11月、SBS情報システムのオンライン事前予約システムを導入しました。新型コロナ感染症拡大に伴う対策として、館内の混雑回避のために団体来館者などの入場について事前予約するというもので、利用者の利便性向上と職員の事務作業の効率化を図ることを目的としています。

施設利用者の利便性向上と職員の事務作業効率化

 これまで、各施設は細かい予約状況をホームページなどで公開していませんでした。そのため施設利用者が予約状況を電話で問い合わせて予約申込をするという運用でした。
 事前予約システムを導入したことにより、パソコンやスマートフォンで予約状況を確認できるようになったため、施設の営業時間を問わずに事前予約の手続きを行えるようになりました。
 職員は、これまで電話やメール、FAXによる予約受付の事務処理、予約受付後の調整、集計作業など手作業で行っていました。システム導入により、こうした受付業務の負担が軽減されるだけではなく、実績管理や各種集計作業もシステムに蓄積されたデータを活用して行えるようになりました。


▼静岡県富士山世界遺産センター 一般団体予約画面(PC)

オンライン事前予約システムの構築にあたって

 両施設のシステム構築にあたっては、既存のパッケージ製品を流用するのではなく、施設の要望を最大限に反映できるようゼロからのスクラッチ開発としました。
 想定した仕様と完成したシステムのギャップを最小限に抑えるため、本システムの構築では、打ち合わせ段階からプロトタイプを作成し、インターネット上に用意したプロトタイプシステムを共有しながら開発することにより、ギャップのないシステムを構築することができました。
 また、本システムは、クラウド環境のAWS(アマゾン・ウェブ・サービス)上にシステムを構築しています。これにより、サーバ機の調達が不要となり、システム利用者数の増加にも臨機応変に対応できます。県内外問わず多くの来館者に両施設の魅力をこれまで以上に知っていただく機会が増えるとともに、職員の事務作業などの負担軽減が促進できることを期待しています。


▼ふじのくに地球環境史ミュージアム学校団体予約画面(スマートフォン)