loading

総合行政情報システム「STAFF-クラウド」 御前崎市にてシステムバージョンアップ

 御前崎市様は2021年12月、クラウドサービス適用業務の範囲拡張と機器更新など総合行政システムのバージョンアップを実施しました。2017年にクラウドサービスを採用してから初めての更新となります。

職員様にとって負担の少ない更新作業

 今回のシステム更新はコロナ禍での作業ということもあり、できる限り職員様の負担を軽減できるよう、オンライン形式で打合せを実施するなど効率的なプロジェクト推進を心掛けました。
 2017年に総合行政情報システム全般をクラウド化してから初めての更新となり、いくつかのシステムを新たにクラウド環境での運用へと切り替えました。
 今回の機器更新については、ADサーバをはじめ6台のサーバ機器と、耐用年数を迎えたファイヤウォールなどのネットワーク機器が対象となりました。更新作業ににあたって、クライアントPC側の設定変更をできる限り減らすために、IPアドレスを引き継ぐよう設定しました。その結果、職員様の作業は疎通確認の立会いがメインとなるなど負担軽減を図ることができたことに加え、効率的かつ確実に更新作業を実施できました。
 さらに、当社社員の立会い人数も抑制できたため、職員様との接触を最小限に抑えることができました。


▼市のシンボルの一つ、日本の灯台50選にも選ばれた御前埼灯台

世界的な半導体不足と不安定なサプライチェーン下での調達

 この数年、世界的に発生している半導体不足とコロナ禍によるサプライチェーンの不安定化にともなって、あらゆる機器の調達が遅延しています。
 今回は、その影響を大きく受ける中での機器調達作業となりました。しかし、職員様と常にコミュニケーションをとりながら協議を重ね、当初想定していた機器の変更や供給先の見直しなどを行ったため、大きな問題なく調達を行うことができました。

システム標準化に向けての取り組み

 御前崎市様は、これまでオンプレミスにて運用していたシステムのクラウド化を推進することにより、サーバ室のスリム化を図っています。一方で、国は自治体システムの標準準拠システムへの完全移行を目指し、各種調整を続けています。
 システムの標準化が進むと自治体間の連携促進や住民サービスの向上などが期待されていますが、これまで独自カスタマイズを重ねてきたシステムが継続利用できなくなるなど運用面の課題も懸念されています。当社は、御前崎市様をはじめとするユーザ団体様の業務に支障が出ないよう、これまで以上に運用サポートを手厚くしていく必要があると考えます。


 最後になりましたが、今回のプロジェクトでは、情報担当をはじめとする御前崎市職員様には、ご多忙の中で多くのご協力を賜りましたことを、この場を借りて深く感謝申し上げます。


▼御前崎市制10周年のモニュメント