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統合型電子カルテシステム「PrimeKarte」 コミュニティーホスピタル甲賀病院で稼働

 社会医療法人駿甲会様(焼津市、甲賀美智子理事長)が運営するコミュニティーホスピタル甲賀病院様(同、甲賀啓介院長)は、SBS情報システムの統合型電子カルテシステム「PrimeKarte」を導入し、2022年2月1日より運用を開始しました。

救急車を自己所有する地域に根ざした中核病院

 甲賀病院様は一般病床407床を備えた地域の中核病院であり、二次救急指定病院として24時間体制での診療を受け付けています。また、施設内に救急車を3台配備しており、地域に根ざした医療機関です。
 7年前に導入した電子カルテシステムの更新時期を迎え、次期システムを検討された結果、PrimeKarteへのリプレースを決定していただきました。


▼甲賀病院様外観

既存データの活用と新機能追加を実現

 現行システムからのデータコンバート作業は、できる限りこれまでのデータを活用したいという病院様の要望を受け、患者基本、再診予約、病名、処方オーダのほか、注射オーダ、検査系オーダ、画像系オーダ、リハビリ、手術などのオーダ種に対してデータ移行を行いました。
 さらに今回の更新に合わせて新機能として電子署名とタイムスタンプを実現する「PrimeKarteScan」を導入しました。PrimeKarteScanの導入により、スキャンされた文書に電子署名とタイムスタンプが自動的に記録され、院内のペーパーレス化が推進されます。
 また、タブレットで看護業務を支援する「PrimeKarteTouch」も導入しました。これはモバイル端末(iPodTouch)を利用し、バイタル入力、3点認証、カルテ参照、SOAP、褥瘡入力、観察項目、処置セット実施が可能となるもので、ベッドサイドでのシステム利用がより容易となります。


▼甲賀病院様に配備されている救急車

コロナ禍での作業を密なコミュニケーションで乗り切る

 今回のシステム導入について、情報システム課のご担当者様は「コロナ禍でのプロジェクトということで様々な制限や課題がありましたが、職員とSBSが常にコミュニケーションを取りながら進めることで、円滑に対応できました」と振り返られています。また「安定した運用を維持するために、これからも連携を強化していければ思います」と日々の運用における手厚いサポートを期待していただいています。


 平常時とは異なる社会情勢と他社製システムからのリプレースということで、作業の効率化や、より慎重な作業の遂行など課題や懸案事項がありましたが、安定稼働を実現できました。これは職員様の多大なるご協力があったからこそ成し得た結果だと強く感じています。あらためて、この場を借りて深く感謝申し上げます。